まるでだめなおたく
 

 

 
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笑顔な動画でTOSのスキット集とか色々見てしまった…!

やっぱりゼロスがたまらんです。

大好きだ…ちくしょう!あのアホ神子め!



たぎったのでちょっとゼロロイ書いてしまった。

雪が嫌いなゼロスと正体を詮索されたくないリーガルのあのスキットにもえすぎた。

あーほんとゼロスたまらん。もえす。てらもえす!



というわけで追記はゼロロイ。

BLだし、興味ないひとは逃げてー全力で逃げてー!





 

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雪が嫌いだった。

寒いし重苦しくて憂鬱になる。

真っ白に世界を塗り潰すくせに、赤だけが消えない。



―――赤だけが、鮮明に。



今もまだ、網膜にこびりつくようにして焼き付いている。







「だーかーらー、俺さまは嫌だって言ったでしょーよ。こんなところでもう三日も足止め食らうとか、どうなのよハニ~ちゃん!」

「あーもー鬱陶しいな!仕方ないだろ、俺だって天気まではどうすることも出来ないんだから」



しんしんと雪が降る町、フラノール。

あの戦いの間に心の中の色んな折り合いをつけたとはいえ、ゼロスは未だに雪を好きになることが出来ずにいた。

灰色の空からとめどなくぼたぼたと落ちてくる雪を見るのがつらい、とは言わない。

そんな時期はもう終わってしまっていた。

それでも古い傷が時間を掛けて膿んでいくような、産毛が逆立つような気持ち悪さがある。



昼間から酒を飲むことも出来ず、冷えていく紅茶を横目に机にべたりと突っ伏した。

ロイドは呆れているだろう。

それでもゼロスは今すぐにでもフラノールを飛び出してしまいたかった。

雪が酷すぎて外に出ることすら出来ないまま三日。

当初の予定では今頃メルトキオのゼロスの屋敷にいるはずだったのに。



「雪が降ったからってモンスターの被害に遭ってるひとを放っておけるわけないだろ?」



正論に正論を重ねられ、ゼロスは唇を引き結ぶようにして黙り込んだ。

分かっている、ロイドのしたことはどこまでも正しい。

そして雪が降るから嫌だと駄々を捏ねる方が間違っているのだと。



だが分かっていてもどうしようのないものがある。

今更手を打つにはもう遅く、その記憶はゼロスの魂に根を張りすぎていた。

雪を見ていると過ぎるのは白ではなく赤。

存在の全てを否定された言葉とともに、鮮やかによみがえる。



「…分かってるよ、俺さまがガキみてぇなことばっかり言ってるってのは」



魔物を退治する力がある。

助けを求められたら応えるのは当然のことだ。

滞在する予定ではなく、エクスフィアを回収しすぐに発つ予定だったこのフラノールに泊まることになった経緯を思い、ゼロスはくしゃりと長い髪をかき上げ た。



双剣の剣士と、神子。

特にゼロスの名はテセアラでは有名だ。

魔物が出れば一般の人間では太刀打ち出来ない。

剣を持っている少年と神子であるゼロスに救いを求めたフラノールの人間をどうして責められるだろうか。



「なっさけねぇよな、俺さまかっこわる~…」



はあ、と零れた溜息を拾い上げてロイドはからりと笑う。

顎を机に乗せたままでロイドを見上げると、ロイドは嬉しそうに目を細めてゼロスの頭をぽんぽんと叩くように撫でた。

子供扱いされているようでむっとすると、ますます楽しそうにロイドが笑う。

それでも頭を撫でる手は暖かく、ロイドの笑顔が見れることはゼロスにとっても悪い話ではなかったため、そのままにさせておいた。

猫か何かになった気分だ。



「情けなくても、格好悪くてもいいと思うぜ?」

「…は?」



くしゃ、とロイドの手がゼロスの髪を掴んだ。

猫の首元を柔らかく掴むような仕草で。



「隠されるよりずっといい。俺、頭はよくないし、お前は隠すの上手いし。だから分からなくて後で知らされるより、今みたいに全部見せてくれた方が俺は嬉し いよ」

「……ロイド」

「取り繕っててただ格好いいだけのお前より、そうやって無理言ってごねてるお前の方が好きだ」



すとん、と心に落ちていく言葉。

飾り気のないロイドの言葉は、それゆえにゼロスの感情をざわざわと波立たせる。



冷たい蒼い瞳に炎が宿るのはこんな瞬間。

色を変えたゼロスの目に気づいたときにはもう遅く、ロイドの手首はゼロスの手によって封じられていた。



「ゼロ、…っ」



馴染んだ柔らかさが唇を塞ぐ。

掬い上げるようにして口付けたゼロスを、ロイドは拒まなかった。

角度を変えて何度も何度もキスをする。

もう雪の色は目に入らない。

ただ、澱みない鳶色が視界を埋めていた。



「煽ったのは、ロイドくんだからな」



責任転嫁の言葉にロイドは不服そうにしたものの、ベッドに向かって引く手を振り解くことはしない。

煽った自覚があるのかないのか、手のひらはほんのりと湿っていた。

部屋の熱が外の雪を溶かしてしまえばいいのにと詮無いことを思いながらゼロスは二人揃ってベッドへと飛び込む。

抱き締めた身体はなぜか雪とはかけ離れたお日様の匂いがした。

 

 

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柚季@ゆず

Author:柚季@ゆず
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